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散歩の途中、今度はカラスが罠にかかっていた。 間近に見るカラスは尖鋭な口ばしに眼光も鋭
く、近寄りがたい威圧感と不気味さがある。 うぐいすとは大違いで、あまり関わりたくないと思う。 相手もそうだろうが・・・、写真を数カット撮り 飼い犬と共にその場を離れた。 罠を設置していた畑仕事中のFさんと会いカラスの話をしたら、 青米をおとりのエサとして仕込んでいたそうだ。 イノシシの代わりにカラスがかかったのだろう。 クワを片手にFさんは「キャベツある?わけぎにほうれん草、春菊は?」と尋ねられ掘りたての野菜 を遠慮なく戴いてきた。 ほんとにありがたいと思う。 わけぎはここではせんぷき」と云い、茹でたわけぎの根本の白い部分を3~4センチに折りたたみ、 上の青い葉で帯状に巻いて、酢味噌でいただく。 ひな祭り料理の一品として、子どもたちはこれを「せんぷきまきまき」と呼ぶそうだ。 帰りの車の中は、「せんぷき」の青い匂いが満ちていた。 |
庭に保管しているバイクは朝吉のおもちゃとなり、カバーも引き裂かれシートはご覧のような
状態である。 せっかく作り直したシートはこれで2度目、金属でできたナンバープレートも 噛まれた跡があり、タイヤの溝からステップのゴムの部分までなくなっていた。 散々な目にあった。 ピカピカの新車で買ったが、それがいやで、自分で塗装を何度も繰り返し、パーツはほとんど 取り換え、ラット系と呼ばれる鉄くずで出来たようなボロボロのバイクを目指していたのだから、 朝吉ばかりを責められないと思う。 しばらくはこれでいいかなと思っている。 |
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またしても不思議な光景に出合った。 いつもは車で素通りする山道のバス停だが、
梅の花が満開だったので途中下車した。 写真を撮ろうと思い、ふと待合室を見ると、 まだ真新しい草履がきちんと並べられ置いてあった。 誰が何のために・・・? そういえばこの近くにあるダムは、いわくつきの名所と聞いたことがある。 |
気温が上がってくると、目的もなく外にいる時間が長くなり、夕暮れ時は特に心地いい。
こんな時間に裏庭でのバーベキューは、格別である。 たまにいただくイノシシ肉を、炭火でじっくり焼くと、香ばしい匂いが食欲をそそる。 シシ肉は特別に硬くも、臭みもなく、さっぱりとしているが味わい深い。 (イノシシの性別、年齢などで味覚が違うようである) それに食後数時間すると、体が温まるということを体感した。 飼い犬たちは大好きな肉のご馳走に喜び、飼い主はアルコール系飲料水に口元がゆるみ、 日永になった春の「外食」に時が過ぎるのも忘れてしまう。 つい、もう一杯・・・ |
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