雨の日の散歩は、同じ時刻に出かけてもあたりは暗い。 森の中はとくに暗く、少し怖い感じがする。 雨に濡れた杉やヒノキは、青々と光って見え、 強い生命力を感じさせる。 手入れのされていない自然な造形は、リアルで荒々しい。 木々の間隔も狭い為、覆い重なりさらに暗さを増している。
今朝、まだ雨の降る中、近くの「野鳥の森」へ行った。 銀三達は白い息を吐きながら、元気に走り回っている。 どうやら、銀三一家は、野鳥の森からその先の竹林を抜けて、 ひと山越えるつもりだろう。
倒れている竹や木を、くぐりぬけながら後をついて行くと、 突然、帰る方角がわからなくなってしまった。 薄暗い中、立ち止まっていると、銀三は「こっちだよ」と 言わんばかりに、何度もこちらを振り返りながら道案内をしてくれた。 あとを着いて行くと、家に続く林道に出ることが出来た。 以前にもこんなことがあったが、改めてすごい・・・ と感じてしまった。
小春と朝吉の2匹は、どこへ行ったやら分からなかったが、 家に着く手前で、合流した。 こちらの気配を感じながら、森の中を並走し、 帰るタイミングを合わせたのだろう・・・。
銀三に見守られながら、今日も無事散歩が出来た。
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