photographer Shinji Nishimura web site
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ミョウガの山もり
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すっかり元気な小春
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稲育つ棚田
9月に入り、朝晩になんとなく秋の気配を感じるようになった。
山へ散歩に行くと、落ち葉があったり、葉の色も微妙に色付き始めていたり、
秋のツル科の植物が目立つようになっていたりする。
秋の山も楽しみがいっぱいだ。

今朝は、ミョウガを収穫してきた。
8月が最盛期だったので、もうないかな・・・と思いながら
山奥で探してみると、まだたくさんあった。
根元をかき分けながら探すので、蚊などがいてちょっと辛いが、
それよりも、自然のミョウガの美味しさには勝てない魅力がある。

一番気に入っている食べ方は、6個くらいを生のままみじん切りにして、
鰹節と醤油で和えて頂く方法。
実は醤油にはこだわりがあって、
二日市のゑびす醤油「吟上」が最高に美味しい。
関東のお醤油のようにさらっとしているのだが、
甘味とコクが絶妙なのである。
このお醤油と和えることで、さらに美味しさが増すような気がする。

あとは、ごま油で炒めたり、卵とじ、天ぷらも最高。
横浜の両親にもたくさん送った。
柔らかくて、とても美味しいと絶賛であった。
「ミョウガを食べると、元気になるような気がする」との
母の一言で、また収穫に燃えるのである。
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退院した日
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病み上がりの小春
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嬉しそうな銀三と小春
今年の2月頃から調子が悪くなった小春は、
回復する様子もなく、食欲は落ち、体重も減るばかりだった。
しかし、調子のよい時もあり、しばらく様子をみることにしていた。

6月末、近所に住む小春の娘の夢子ちゃんのお宅に3匹連れて寄った時、
小春の様子が明らかに変だったので、夢子ちゃんのかかりつけの病院で
一度、診てもらったらと紹介してもらい、早速翌朝連れて行くことになった。
病院へ行くと、すでに診察を待っている犬達がたくさんいて驚いたが、
何処に診せても治らなかった犬達が集まる、有名な動物病院だった。

若い女性医師は丁寧に検査をしてくれて、エコーだけでも20分以上
胃腸部分を探ってくれた。
しかし、エコーでは見えない部分に何かがあるとのことで、判断も難しい様子だった。
血液検査の数値は悪く、胃腸も拡張している状態なので、開腹をしないとわからない
との結論で、翌週入院・手術にふみ切ることとなった。

体力も落ちているし、数値もよくはないので、
果たして麻酔や手術に耐えられるかがまず問題となったが、
薬で回復するような状態でもなく、覚悟の上の手術となった。
その夜は仕事があり、手術の成功を祈って病院を後にしたが、
もしものことを考え不安な気持ちはつのるばかりだった。
「小春を信じて、余計な心配はしない」 との友人からのメールで励まされ、
なんとか平常心を保つことが出来ていた。

夫から手術成功の知らせがきたのが、夜の9時前。
3時間にも及ぶ手術だったそうだ。
安堵の気持ちと、救われた小春のことを思い、すべてに感謝した。

術後は順調で、5日後に無事退院した。
狭いところに慣れていない小春は、家に帰りたいのと、
先生いわく、とにかくお腹が空いているらしく、毎日吠え続け、
先生方や他の入院患犬達に迷惑をかけていたらしい。

原因は、2月ごろ山奥で口にした骨などの異物が、腸の回盲部に刺さり、
それによって腸が変形し、詰まり始めていたようだ。
腸と小腸の一部分と、詰まっていたものをすべて取り除いてもらい、
すっきりとした様子の小春は、驚異的な回復ぶりで、すっかり元気である。

手遅れにならず小春の命を救えたことが、本当によかった。
そして、この病院へ行くきっかけをつくってくれた夢子ちゃんの家族に心より感謝した。

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春から夏に向かう頃、里山は最も輝く季節を迎える。
水田からは蛙の声が聴こえ、トンボが飛び交い、
植物は、新芽から大きく葉を伸ばし成長中だ。

山の景色は新緑で、濃い緑も薄い緑もあって、
緑色も色々あるものだと感心させられる。
庭の木も、また一段と大きくなった感じがする。

銀三達は、毛の抜け代わりの真っ最中で、
今年は朝吉が特に生え換わっている様子だ。

これからは、棚田がさらに美しい景色を見せてくれるだろう。
里山の景色は、何度繰り返されても、飽きることがない。

この村に住むことが出来たことを、改めて幸せだと感じた。