photographer Shinji Nishimura web site
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暑かった夏も、ようやく峠をこえ、
里山には早くも秋の気配が漂ってきた。
朝晩の空気は冷んやりとして、もう真夏の暑さは感じられない。
棚田の稲は、ほんのりと黄金色になり、頭を垂れ始めた。
季節の移り変わりは、その時々で美しい風景を見せてくれる。

4月の終わりに植えたゴーヤの苗は、
南西側のフェンス半分を覆い尽くす、グリーンカーテンになった。
真夏の日よけの意味でも犬達は快適だったことだろう。
来年は、フェンス全面をゴーヤのカーテンにしてしまいたいくらいだ。

そして、何度も収穫することが出来たのも、感激だった。
一度にたくさん生るのではなく、ちょうどよいペースで順々にできるのも
我が家にとってはありがたいことであった。
お陰で、毎日ゴーヤを食べることが出来、一度も買うことはなかった。
採れたての美味しさを、改めて実感した。

このところ年々、夏は暑くなっているようで、
里山でも、夜まで暑い日が数日程あった。
それでも冷房なしで過ごせることは、ありがたいことだと思う。
地球の温暖化は本当に深刻な問題になっていくことだろう。
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森の中に流れる小さな川沿いを歩いてきた。
空気の澄み切った朝の静けさの中、
コトコトと、小川を流れる水の音だけが、森に響きわたる。
ようやく、田んぼに水が入る時期になり、
山から流れる水は、小川へと水路を変える。
蛙は一斉に鳴き出し、懐かしい穏やかな気持ちになる。

気温も上がり、葉は青々と茂り、日中の太陽は眩しいくらいだ。
この季節がどんなに待ち遠しかったか・・・。

日暮れも遅くなり、夕方から周りが暗くなるまでのマジックアワーは、
とても美しい時間帯だ。
我が家ではなるべくその時間は、明りを点けず、
庭やバルコニーで一日の終わりを楽しむ。

裏庭の包の木の花から漂う甘い香りと、
オガタマの花のバナナに似た甘い香りに
身も心も包まれ、自然のアロマ効果にリラックスする。

特別なものではない、この日常の日々を大切にしたいと思う。


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道端の菜花
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自生のクレソン
3月も半ばを過ぎ、ようやく昨日あたりから春らしい気温になり、
体も心もゆるんできた。
先日までは、真冬と思わせるほど気温が下がり、
朝霜で田畑は真っ白になり、銀三達の呑み水も凍るほど寒かった。
梅の開花も遅いはずだ。
しかし、道端には菜花や、白や水色の小花が咲き始め、
庭の沈丁花は香り出し、ようやく春らしい空気になってきた。
朝、ウグイスの鳴く声で目覚めることに幸せを感じる。

早朝の散歩の時、去年偶然見つけた秘密のクレソン谷へ行ってみると、
今年もたくさん自生していた。
やわらかいクレソンを袋一杯に採って帰り、
早速茹でて、カラシ醤油であえて食べてみる。
香りも味もなんとも言えない美味しさで、春を味わった。

春は山菜が豊富な季節だ。
セリ・ウド・ツクシ・タラの芽・コシアブラ・・・などなど
探して歩くのも里山ならではの楽しみだ。

待ち遠しい春は、すぐそこまでやってきている。