photographer Shinji Nishimura web site
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数日前の夜中、銀三と朝吉が吠えていたので、
また野良猫でも来ているのだろうと思っていたら、
物置の裏側に、丸くなって怯えている小動物がいた。
最初イノシシの子供かと思ったが、よく見ると爪が長く、
穴熊かもしれない・・・。

その日は帰宅が夕方になるので、そのままにしておくしか方法はなく、
区長さんに連絡をしたら、村の猟師さんに頼んでおきましょうとの返事。
銀三達は落ち着いていたので、そのまま出かけることにした。

夕方家に帰り、猟師さんが来ると、すぐに穴熊だと判明した。
イノシシ以外は殺すことは出来ないらしく、逃がすことになった。
しかし、逃道をつくっても動かないので、輪を作ったロープに首を引っかけ、
引っ張り出そうとするのだが、威嚇してくるし、かと思えば首を下に丸めて
しまうので、なかなかかからない。
じきに区長さんも駆けつけ、網をかけたり籠をかぶせたり、約1時間かかって
捕獲した。 穴熊は山奥で放すと、勢いよく駆けていったそうだ。

その夜は、隣組の常会があって、早速その話が話題に上がった。
「穴熊は美味しいのにね~逃がしちゃったの・・・?」
「今夜は穴熊鍋だったのに・・・」「惜しいことしたね・・・」
・・・と言われ、さすがに、驚いてしまった。
昔は穴熊も大切なタンパク源だったらしい・・・。
穴熊を食べたことのあるおじさん達は、
そのあとも色々な動物の話で、盛り上がっていました。