このところ急に日暮れが早くなり、秋の深まりを感じるようになってきた。 夕方うす暗くなる頃、村の電灯がぽつりぽつりと点く景色には、 なんとも言えない郷愁を感じる。
季節はまた、夏から秋、そして厳しい冬へと変わってゆく。 繰り返される四季は、里山で生活をしていると、 とても身近に見ることが出来る。 青々とした稲は黄金色になり収穫され、 収穫の終わった棚田からは、香ばしい匂いが漂う。 自然の匂いや、色、景色・・・季節の移り行く様は、 ここに住まなければ分からなかったことだ。 栗や柿、ムカゴや柚子がたわわに実り、豊かな秋が始まる。
先日は秋の行楽で、恒例の「きず狩り」に行ってきた。 お弁当を持って、銀三一家との久しぶりの遠出だ。 車に乗り込む銀三達は笑顔で、一緒にどこかへ出かけられることが、 本当に嬉しい様子だ。 きず狩りのあとは、すぐ側の神社の境内でお昼にした。 いつもと違った環境に喜び、走りまわっていた。 帰りの車中、遊び疲れて居眠りをしている姿がなんとも愛おしい。
植物も動物も人間も、平穏無事で過ごせることが、 何よりも大切で幸せな事なんだと、つくづく感じる今日この頃である。
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